T、邪馬台国とは?

  我が国における古代史最大の謎だとされている邪馬台国ですが、通説、あるいは一般的には、魏志倭人伝に登場し、そして、そこには、卑弥呼という女王がいたとされています。
  江戸時代から、邪馬台国については論じられてきているようですが、その所在については、今だに結論が出てはいません。東北のあたりといった説から、近畿、四国、九州、沖縄、果てはエジプトだといった説まで登場しています。
   では、まずは、邪馬台国という名称について検証してみましょう。

邪馬台国検証


(1) 邪馬台国という名称の国は存在しない
 少々歴史をお調べになっているみなさんは、すでにご承知のことでしょうが、あるいは、まだまだ「邪馬台国」と表示される国が存在していたとお考えの方もあるかもしれません。邪馬台国だと表現される対象となっている国は確かにあったのですが、その国の名称は「邪馬台国」とは表示されていません。
 まずは、大陸の王朝が漢字で当て字をしたものに、現在に至ってさらに当て字をしたものだということです。
 実際に何らかの呼称の国があり、それが後漢書に「邪馬臺国」と記されています。その「臺」という文字は、今の常用漢字では使われていないので、「台」が代用されています。
 ですから、それに相当する国はあったとしても、その国が自ら「邪馬台国」という表現や表示をしていたのでもなく、「やまたいこく」という呼び方をしていたのでもありません。
 「邪馬台国」と表記して「やまたいこく」と読んでいるのは、今現在の我が国においてのみです。   

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